タオルを指先でこすったとき、指先にサラサラ感が残る場合がありませんか?
これは、タオル本来の柔らかさではなく、綿の油分が残っていたり、何らかの仕上げ剤が塗られているためなのです。
化学の進歩により、安価な中国産はパサパサして硬い、ということはなくなり、見た目には十分な吸収性と柔らかさがあります。しかし、これはタオル本来の吸水性や柔らかさではない場合が多いのです。
タオル(綿)はとてもデリケートなもので、温度や湿度、天候の違いによっても出来上がりに差が出てくるため、その製造工程においては、職人による卓越した温度管理や糸さばきが要求されるのです。
量産化により大量生産されているところでは、この工程管理に十分な配慮が行き届きません。
また、苛性ソーダをはじめとする化学薬品類をより多く使うことで生産スピードは上がりますが、これでは自然環境に負荷をかけるだけでなく、繊維を必要以上に傷つけることになるため、見た目以上に痩せて硬くなるのが早くなります。
このように厚化粧されたタオルには、タオル本来の力がない場合が多く、これを毎日の洗濯で柔軟剤を使って補っていくことになります。
本当によいタオルとは、見た目ではなく、使うたびに現れてくるものなのです。