
植物療法を学ぶ1番のきっかけは、勤めていたサロンの商材があまりにも、しょぼい、三流、無茶苦茶、粗末・・どの言葉を選んでもぴったりな状況で、勉強する事が何も無かったからです。
技術や、サービスについては、全てにおいてマニュアル化されていて、細かかったのですが、お客様の肌に使用する美容成分については、会社も上司も、関心が無い様子でした。ただ、言えば何でも取り入れてくれる気前の良さで、知識・情報が無かっただけなんだなと思います。
広告を出して集客。というサロン運営で「広告費は月、数千万円だから、お客様からかかってくる電話は1本200万円だと思って受けなさい」と教えられていました。もちろん簡単に電話には出れなかったです。
シワに注入するコラーゲンもクリニックと併設していち早くやっていましたが、それも肌なじみが悪く、水ぶくれが沢山出来て、お客様が大変でした。針も太く痛かったと思います。
もともとエステ好きで、なんとなくエステ業界に入りました。当時、フランソワーズモリスサロンに通っていて、その香りや雰囲気、技術者のレベルの高さに惹かれ、仲良くしてもらっていた事で、いろいろなことを教えてもらったり、一緒に勉強会に参加したり、あらゆるエステサロンを巡りました。そして、植物療法に繋がっていきました。
フランスでは、日本の家庭の医学のような雑誌が、植物療法に匹敵するそうです。
ご自宅でハーブを飲むだけでなく、足浴をしたり、すり鉢で擦って患部に貼ったり、薬草療法を行っているそうですが、日本では、手間暇かかる割には効果を感じるどことか、アレルギー反応が出る事が多く、一緒に勉強した先輩もお手上げで、香りや、乾燥ハーブの飲用だけ取り入れるようになっていきました。
今も、お顔以外のマッサージは、アロマオイルをブレンドしますし、お客様にお出しするお茶も乾燥ハーブのブレンドです。皆さん透明ポットに浮かんだハーブティーを見て、飲んで、とても喜んでくださいます。
モーリスメセゲは、詩人のジャンコクトーや、画家のユトリロ、英国のチャーチル元首相、モナコのグレース公妃などを治療?した事で有名で、ブランド力が強い製品でしたが、今はもう輸入されていないかと思います。
自然が創り出す無限のエネルギーと、長い歴史に育まれたその力を活かす知恵は、神秘的で魅力を感じたのですが、せっかくエステにお越し下さったお客様が赤い発疹やかゆみが出たり、肌への変化を感じないのであれば、やっていく価値が無いですよね。
現地に行って、数週間療養するのには良いと思います。生活習慣やスタイルはそれぞれの国によって違います。そういった事も含めて、私は漢方なども、飲んでいたことはありますが、無理がある、という意見です。
良く観察して、違うと思った時に、乗り換える事は大事だと思います。一つの事しか見ずに良いと信じ込むことは個人レベルではOKですが、お客様にお伝えする場合、お代金をお支払いになるのは価値を認めた時だけなので、いづれ受け入れられなくなって継続できなくなるのかなと思います。
香りのリラクセーションや、ハーブの美味しさの種類・・植物療法に出会えたことは良かったです。
この記事を書いた人
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1971年3月24日生まれ AB型 美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。
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