こんにちは!エステティシャン 冨永 雅代です。
「洗顔後に顔がヒリヒリして痛い・・」という症状は、とても不安で嫌な気持ちになりますよね。。そして化粧水やクリームを繰り返し塗っても、ずんずん蒸発してしまう感じ・・
いつもと同じ洗顔料を使って、同じように洗っているのにヒリヒリする場合、「どうすれば良いのだろう」と困ってしまう方は多いでしょう。
毎日行う、洗顔・・洗顔後に顔がヒリヒリする原因と対処法について解説していきます。「今日、使ったお化粧品が悪いの?」など急な肌荒れを、連想する方は多いのですが、まずは原因を知って、それに合った対策と肌トラブルが起きない状態にしておく事が肌の不調の改善につながるので、お悩みの方は参考にしてください。
目次
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洗顔後に顔がヒリヒリ、カサカサするのは何故?主な原因は3つ

いつもと同じ洗顔料を使っているのに、洗顔後に顔がヒリヒリするという場合、そもそも使用している洗顔料が肌に負担が大きすぎる事・・大きく分けて3つの原因が考えられます。直ぐに症状は出なくても、繰り返され、起こっている事があります。
皮膚のバリア機能が低下している
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層でできています。皮膚の一番外側にある表皮は複数の層で構成されており、もっとも外側にあるのが角層です。
角層は、外部の刺激から皮膚を守るバリア機能をもっています。このバリア機能が十分に発揮されることで、紫外線やホコリ、アレルゲンといった刺激を与える物質が容易に入ってこないように、肌が守られています。洗顔後に肌がヒリヒリする場合、なんらかの理由でバリア機能が低下していると考えられ、刺激に対してもとても敏感になっている状況です。
バリア機能が低下すると、これまではなんともなかった少しの刺激にも肌が敏感になってしまいます。通常は侵入する事の無い、アレルゲンに反応したり、ブツブツニキビが表れたり、肌に赤みが出たり、ヒリヒリしたりするような炎症を起こしやすくなります。
皮膚のバリア機能を低下させてしまう要因には、毎日行うクレンジング洗顔時の強い摩擦刺激、ピーリングなどのやり過ぎ、脱脂成分が強いまたは安価な洗浄成分で、肌負担を与えるクレンジング・洗顔料、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の乱れ、繰り返し行ってきた誤ったスキンケアなどがあります。
毎日行う、クレンジングや洗顔で肌を強くこすったり、化粧水を浸透させるときに顔を擦ったり、叩いたりしていませんか。毎日繰り返し行うクレンジングと洗顔で生じる摩擦刺激には特に注意が必要で、洗顔とクレンジングは、お顔の肌と手を挟むクッションで、肌に触れて擦る事は、NGです。毎日の繰り返しで赤ら顔や、シミの原因になります。このような習慣がバリア機能にダメージを与えている事は非常に多いケースです。摩擦、圧力、静電気が生じやすいクレンジング、水洗いでもなかなか落ちない泡切れの悪い洗顔料、アルカリ性の石鹸洗顔には注意が必要です。
化粧品の成分による刺激
洗顔後の顔がヒリヒリする原因として挙げられるのが、スキンケア用品などの成分による刺激です。バリア機能の低下などによって皮膚が敏感な状態になると、スキンケア用品に使われている一部の成分の刺激を受けやすくなります。
スキンケア用品に使用されることの多いアルコールやメントールなどの清涼成分、香料・着色料、防腐剤や界面活性剤などが刺激になってしう・・肌に不要な成分なのに、製品をボトルに詰め製品化して安定になるように添加しないといけない成分になります。
これらの成分は、健康な肌には刺激となることは少ないのですが、バリア機能が低下した肌には刺激になってしまいます。また繰り返しの使用で、だんだん刺激になることもあります。そのため、洗顔後にこれらの成分が入った化粧品を使用すると、顔がヒリヒリすることがあります。
外部からの物理的な刺激に神経質になっている
皮膚のバリア機能が低下していると、普段気にならない刺激にも敏感になってしまいます。例えば、スキンケアのときに使うコットン、マスク、衣類などの繊維、髪の毛などです。
コットンやローションパックで化粧水を肌に浸透させる習慣の際に、肌を擦っていませんか?
また、感染症の予防や花粉症対策としてのマスクの着用が、バリア機能の弱った過敏な肌であるが故、マスクの素材に肌が反応したり、マスクによる摩擦が気になってしまいます。衣類の繊維や髪の毛のチクチク、紫外線やハウスダストが刺激の原因となることもあります。
ですが、そういった刺激は睡眠不足や、生活習慣の乱れで、皮膚が過敏になっているときに起きる症状で、体調が万全でば場合は、そういった事を感じない場合が多いです。
顔がヒリヒリするときの対処法を3つ紹介
顔がヒリヒリするということは、肌が過敏になって、直ぐに反応を起こしてしまうことがあります。肌に負担となるようなクレンジング、洗顔、スキンケアを避け、十分な睡眠の量と質、食生活のバランス、ストレスになることは避けて、肌を育てる事が重要です。
肌にやさしい洗顔料で刺激無く洗う

顔がヒリヒリする場合は、洗顔時に肌に刺激を与えないように注意しましょう。
洗顔料は低刺激なタイプを選び、皮脂を過剰に落とし過ぎてしまうような、洗浄力の強いものは避けてください。。また、刺激の強いスクラブが入っているものや、皮脂膜を壊すアルコールや、ラウリル硫酸Naなど肌に刺激になる成分は避けてください。
そして、洗顔方法も「やさしく」を心がけましょう。洗顔料がクッションになり泡でお顔を洗うことで、十分です。メイクや皮脂、毛穴汚れをしっかりと落とそうと、何度もこすって顔を洗うと、汚れは落とせないのに、肌への負担となります。洗顔のやり過ぎ、泡切れの悪い洗顔で何度もすすぐ事は、皮膚のバリア機能を低下させる要因となるので注意してください。
洗顔時の強い摩擦も肌に負担をかけるので良くありません。やさしく洗っているつもりでも、手が顔に直接当たるようであれば、それは摩擦が起きているということです。
洗顔のコツは、洗顔料をしっかりと泡立てて、泡をクッションにして洗うことです。そうすれば、手が顔に直接当たる事無く、摩擦を避けることができます。
また、クレンジング選びにもこだわってください。メイクをしたときは、クレンジングで油性の汚れを落とす必要があります。クレンジングも洗顔と同じように、手が肌に直接当たる事無く、サッと、短時間で落とすことが大切です。
また、目元のポイントメイクは、コットンに含ませたポイントメイクリムーバーなどで、丁寧に先に落としておきましょう。お顔と目の周り全体を一緒にくるくる落とすことは皮膚刺激になりますので、やめてください。
さらに、洗い流すときは、皮脂を取り過ぎて乾燥しないよう、熱いお湯を使わないことも大切です。必ずぬるま湯(37℃程度)かお水で洗い流しましょう。
肌が保水力を高める保湿ケアを行う
毎日の丁寧な保湿ケアで、皮膚のバリア機能を整えましょう。化粧水やローションで保水し、クリームやゲルを使って油分を与えることで、皮膚の水分と油分のバランスを保つようにします。スキンケア用品はこすらないようにやさしくていねいに塗り、乾燥が気になる部分は重ね塗りし、しっかりと保湿するコツです。
もしも皮膚のヒリヒリがひどい場合は、スキンケア用品が刺激となってしまうこともあります。肌に優しく、敏感な肌も前向きに保湿する、お肌がしっとり整う、心地良いスキンケア化粧品をお選びください。
肌に刺激を与える物質を避ける
皮膚のヒリヒリや炎症の原因物質が分かっているなら、過敏になっているときは、なるべくそれを避けるようにしましょう。刺激を与える原因物質には、スキンケア用品やアクセサリーなどの金属類、一部の衣類(柔軟剤や、洗剤)などがあります。
スキンケア用品が原因と考えられる場合は、アルコール、香料・着色料、防腐剤や界面活性剤といった、肌に刺激を与える恐れがある成分が配合されたものをできるだけ避ける方が良いでしょう。
刺激のある繊維、特定の衣類を着ると肌への刺激になると気付いたら、その素材の衣類は避ける方が良いでしょう。
アミノ酸の飲用
アミノ酸は、角質層の状態を整え、保水し、肌に本来備わっている保湿成分をつくり、角質層内に水分を蓄えておく力になります。50%がアミノ酸で出来ている天然保湿因子(NMF)は、肌がもともと持つ「天然のうるおい成分」といえます。角質細胞のなかにはケラチン線維でできたハンモックのようなベッドがあり、そこに天然保湿因子が留まっています。このケラチン線維などのタンパク質は、外的ストレスにさらされると糖化や酸化をうけやすい状態になります。このハンモックが壊れたり劣化したりすると、天然保湿因子は角質細胞内に留まっていることが出来ず、流出しやすくなり、角質層内のアミノ酸の量が減ってしまいます。
真皮層にあるコラーゲンの材料にもなり、内側にも外側にも、必要な栄養で、お肌本来の力を引き出し、ターンオーバーを正常にすることで、健康的な素肌に導いてくれます。肌が健康的で、本来の力を十分蓄えられるように、アミノ酸は欠かせない栄養になります。
まとめ
洗顔後に顔がヒリヒリするのは、肌が過敏に反応してしまっています。
皮膚のバリア機能が低下している
スキンケア用品などによる刺激
生活習慣の乱れ、アミノ酸の栄養が不足している
といった原因が考えられます。特に皮膚のバリア機能が低下すると、少しの刺激にも肌が反応してしまい、これまで問題のなかったスキンケア用品や外部からの刺激にも敏感になってしまいます。また一度バランスを崩した皮膚は、整うまで3ヶ月~かかってしまいます。
顔のヒリヒリが続いている間は、さらに深刻なトラブルに発展しないように、生活習慣(睡眠の質と量の確保、バランスの良い食生活)クレンジング・洗顔の厳選と、肌に優しい保湿ケアを心がけ、ストレスや肌刺激となる物質をできるだけ避けることが大切です。
この記事を書いた人
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1971年3月24日生まれ AB型 美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。
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