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「みんな同じ顔になる?」美容医療で感じる“不自然さ”の正体

こんにちは!エステティシャン 冨永 雅代です。

最近、サロンでのお客様との会話に、必ずと言っていいほど出る話題があります。不自然な美容医療「ヒアルロン酸」「糸リフト」「ボトックス」などについて。

整形顔の方が目立つようになって、そうでない方にもどんどん浸透し、実際に国内や、韓国に美容医療を受けに行くことまでもが、トレンドになっているんですね。。「一度はやってみたい!」と思う方も増えているのだと推測します。

でも、当店にお越し下さるお客様は「不自然、気持ち悪い、皆おんなじ。。」というようなお声、やりたくないわ・・や

「そんな欲どおしい事をする前に、内面を磨くべき!」というお声もあります。

私はどちらの意見も賛成派です。ただ美健の優先順位はあると考えています。まず、心身の健康を整えてから、これは揺るぎません。

また職業柄、お客様から何を聞かれても自分の意見で答えを持っていたい。その気持ちが強くあるので、20代の終わり頃から一通りやるようにしてきました。

上の画像は、8年前、2017年の私。ハッキリ覚えていませんが、美容医療で糸リフトやヒアルロン酸を一通りやった時です。その頃は、ネット通販のイベントなどにも多く参加していて、「若く見られたい。。」と張り切っていたのだと思います。太い腕の脂肪溶解注射もやり2ヶ月で100万円くらいだったかと…(画像の太い腕はやる前です)

美容医療をやるときは、付き合う仲間や、心理的な面も大きいのでは無いかなぁって感じています。

美容医療がエステチックに

美容クリニックに一度足を踏み入れると、たいていのクリニックは、次から次へと、新しいメニューを勧めます。私が初めて美容医療で受けたメニューはフォトフェイシャルでした。

美容意識の高い中国人のお客様に教えてもらったからです。それから、色々なクリニックに行きました。ドクターの知り合いもあります。

美容業界は新技術の進化が早いから常に新しい施術やマシンが登場し、広告費も膨大で、クリニックも最新のものを追加紹介したくなる傾向があります。

また、売上アップの一環として美容クリニックもビジネスですので、一定のノルマや提案営業を行っている事が、けっこう激しいなぁと思ったのが20年以上前です。今はもっと競争激化していらのでしょうね。

ヒアルロン酸、糸リフトの顔

頬にヒアルロン酸を入れると、その部分の皮膚が上に持ち上がり、頬がまあるくなり、フェイスラインも連動して持ち上がります。セットでフェイスラインを糸で引っ張ることもやりました。まあるい顔、フェイスラインは尖っている、が現在のトレンドかと思いますが、この写真はどうでしょう・・?笑

8年前ですので中途半端ですみません。あと、美容医療はお安くなったとはいえやっぱり高額ですよね。

私は糸の恐怖を今も覚えていて、美容医療の中でもかなり、一番痛いと思います。あと喋りにくいなど・・いつも口の開け閉めに何か引っかかった感じになっている芸能人の方って多いのですが、おそらく糸のせいです。いろんな部分が引っかかる、私は痛みに超敏感なので、不安感が付きまといました。ヒアルロン酸で頬が固く感じるのも、今は良いとは思いません。

入れ方を変えればもう少し自然なのに・・と思う方もあります。また沢山入れる事で、お金持ちぶっているのかなぁ・・と思う時も…1ccあたり、ヒアルロン酸ボリューマーは5万円前後といわれているので、美容家、インフルエンサーの方で、両頬で4cc以上入れているな・・あの顔のデカさは・・とか(重そうです。)真皮層にヒアルロン酸が増えると肌ハリがでて若々しく見えますので、入れれ入れるほど、不自然ではあったとしても若く感じるでしょう。。肌の透明度も増します。

ヒアルロン酸も、メーカー、種類、注入技術がものすごく進化しています。

私の目の下が腫れているのは、頬にヒアルロン酸注入した際のトラブルです。そんなリスクもあります。

美容医療と心の叫び

美容医療で「若く見られたい」「お金をかけていることを見せたい」と考える人の心理には、いくつかの背景があると思います。それは単なる虚栄心だけではなく、傷つけることでの快感、深層心理や社会的要因も絡んでいるように感じます。以下に主な心理を解説してみました。

どこまで顔を変えても、心が満たされないことがある。美しさを求めるその先に、誰かに気づいてほしい「心の叫び」が隠れていないでしょうか。

「誰かに愛されたい」「自分に価値があると思いたい」「人生を変えたい」
という、深い心の痛みや渇望が隠れていることがあります。また、自罰的な思考や、無意識の「自分に罰を与える」欲求がある場合も…

トラウマ(特に幼少期の虐待・過干渉・無視など)や、自己肯定感の欠如に起因することも。
美容医療の前に、心身の健康、自分の心に耳を澄ませて欲しいなって思う時があります。

1. 若さ=価値という社会的圧力

現代社会では「若いこと=魅力・価値がある」とされがちです。特に女性は「若さが美しさ」とされる文化の中で育ってきたため、加齢=劣化と捉えがちになり、自信を失う要因になります。

→ 手っ取り早く美容医療で若さを保つことが、自分の価値や存在証明につながると感じる人が多いです。

2. 承認欲求と「私は努力している」アピール

「こんなにお金かけてるのよ」と見せたい人は、実は 「私は努力してる」「ちゃんと自分を管理してる」ことを認めてほしい という欲求を抱えていることがあります。

→ 美容医療への投資は、自分を大切にしていることの証であり、他者からの評価を得たいという気持ちがあるのです。

3. 老いへの恐怖・不安からの防衛反応

老化は誰にとっても避けられない事実ですが、それを受け入れるの事はとても怖いもの・・だから 「老い」を見た目で否定しようとする のです。

→ 「見た目だけでも若くしていれば、老いを避けられる」と無意識に信じていることも。

4. 自己肯定感の低さの裏返し

実は、「見せびらかすような美容医療」の裏には、本当の意味で自分に自信がない というケースが多いように感じます。みんなとお揃いにしておきたい…

→ 自然体でいることに価値を見出せない、あるいは「何もしていない自分では愛されない」と感じているのかもしれません。

5. 比較文化とSNSの影響

SNSでは、加工された美しさが日常的に流れています。すると、「何もしてない=劣っている」と感じやすくなり、「私はこんなにやってる」とアピールすることで自己防衛をはかります。

→ まさに他人との比較に疲弊しながらも、戦わざるを得ない心理状態

見栄と本音のギャップ

  • 表向き:若々しく取り繕ったとしても
  • 心の中:「老けて見られたくない、見捨てられたくない」と怯えている。

というように、見栄と不安が同居している場合も多いです。年齢を重ねるごとに、気持ちは弱く、不安になっていくものです…

顔ばかり“張り切って”いませんか?美容医療の不自然さ…

確かに最近は、芸能人やインフルエンサーだけでなく、一般の方でも美容医療を取り入れる方が増えています。痩せる注射薬なども組み合わせ、人造人間の様な方も、外出すると見かけるようになりました。世の中の大きな流れトレンドですね。


注入方法も色々あって、技術はどんどん進化していて、ダウンタイムも少なく、似たような流行の顔を作ることができます。

でも、本人以外のやっていない人は——
「不自然に見える」「表情が固い」「皆、似たような顔つきになる」そうした違和感を仰る方が多いんです。

なぜでしょう?おそらく、それは「その人らしさ」が薄れてしまうから。
年齢を重ねた表情や、柔らかい印象、少し力の抜けたバランスの中に、その人だけの魅力があります。
それを一律に「上げて」「埋めて」「止めて」しまうことで、個性が見えにくくなってしまうのかもしれません。

もちろん、美容医療を否定するつもりはありません。
必要なタイミングで上手に取り入れることで、コンプレックスが解消されたら、それは素晴らしい選択だと思います。

■ 顔だけが元気…でも身体は?不調の“サイン”が消えるリスク

人の顔、皮膚は、健康状態の“ディスプレイ”でもあります。
疲労が多いとき、神経が緊張してむくんでいるとき、胃腸の調子が悪いとき、本来は顔に微細な変化として現れてくるもの。美容と健康は繋がっていて、整えるべき順番があります。

ところが、人工的に顔を作ってしまうと、**体調不良や加齢のサインを“見えなくしてしまう。

美容施術による「変化」や「注目される快感」に一時的な高揚感を覚え、それを繰り返し求めてしまう。ドーパミン系の報酬系(脳の快楽系)で一時的にテンションを上げることも危険に思います。

顔だけはツヤツヤ。でも身体の中はボロボロ。見た目だけ若くなっても、健康や生活習慣が置き去りでは、本当の美しさとは言えません。それは容易に気づかれてしまいます。

“顔だけ張り切っても、身体が年寄りならナンセンス”。見た目に引っ張られて、心と身体がちぐはぐになる。
そんなアンバランスを生む前に、肌と身体を丁寧に整えるという事を優先順位の一番にと考えます。

50歳を過ぎたら、“身体まるごと”のケアが本当に大事

正直なところ、50歳を過ぎると、どこかしら身体に不調や病気が出てくるものです。若い頃のようには筋肉もつきにくくなり、エネルギーは弱まります。体型や姿勢も変わってきて、身体の管理そのものが本当に大変になってきます。

そんな中で、顔だけを取り繕っても、全体のバランスが崩れてしまえば、かえって不自然に見えてしまいます。

だから私は、「やっぱり顔だけ張り切るのは、ナンセンスかな」と感じるようになりました。若さや健康的な美しさは、顔だけではつくれない。
年齢とともに、全身のケアと心の余白が美しさに変わっていくのだと思います。顔だけがツヤツヤでも、身体がしんどそうだったら?
無理して“若さ”を演出しているように見えてしまいます。

美容医療が必要な時、信頼できる“選び方”を

もちろん、目の下の袋の様になったたるみや頬の肝斑、濃いシミ、ほくろ、首のイボなど・・すでに確立された美容医療の領域については、
しっかりとした技術を持つドクターに任せることがベストだと思っています。

お客様には、必要と感じたら信頼できる専門医をご紹介しています。
実際、医療の力が必要な場面も確かにあり、エステティックで時間をかけるものでは無い、シミや、目の下のたるみ、クマなどの老化現象・・それが取り去られることで、見違える状態になられ、お客様の気持ちが変わります。

その選択を否定するものでは無く、優先順位を定め、どう選択するか、です。デザインが重要です。

大切なのは、**「どこにどうアプローチする事が最適か」**を見極めること。
なんとなく不安で、なんとなくやる……ではなく、“効果が出るべきところ”にこそ、適切な方法で向き合うべきだと考えています。

肌の調子はモチベーションのバロメーター

皮膚は、身体の内側の状態や心のあり方を反映する“鏡”のようなもの。栄養状態・血流・自律神経のバランス、そして感情や思考までも、
肌の質感や色ツヤに影響を与えています。

肌が整っているときは気持ちが前向きになり、毎日の生活全体のリズム、意欲に好循環が生まれます。

つまり肌の状態は、私たちの“やる気”や日々の過ごし方とも直結しているんです。そういった事を全て考慮して、目の前のお客様に寄り添っています。

美容医療について、参考にしていただけたら幸いです。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

Instagramにて、TOMINAGA化粧品の特徴や、美容健康について、参考になる事を日々書いていますので、是非!フォローを宜しくお願いします!

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この記事を書いた人

冨永雅代
1971年3月24日生まれ AB型  美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。

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