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物忘れ、覚えられない、集中力が続かない・思い出せない…それ、脳疲労のサインです。

こんにちは!エステティシャン冨永雅代です。気温の上昇とともに、疲労が蓄積しエネルギーが作れない事で脳に影響が出ている事を年のせい?と括ってしまわないで欲しいので書いていきますね。

そして季節関係なく昨今はスマホのせいで視覚や聴覚を経由して大量に入ってきた情報を、脳が処理しきれず、集中力が続かなかったり、仕事中にミスが生まれやすくなった状態を脳疲労と言います。現代は身体にスマホが浸食してしまっている方が多いと思います。そうでは無い静かで落ち着いた生活をされている方は脳は疲労しにくいかもしれません。

脳疲労が続くと、自律神経が乱れやうつなど、身体に影響を与える可能性があるため、脳の疲労、全身の疲労のケアは必要になってきます。

物忘れや脳疲労にATP(アデノシン三リン酸)サイクルが関係しているというのは、非常に本質的な視点になります。ATPは脳を含め、すべての細胞がエネルギーを得るための分子です。加齢とともにエネルギーが不足している事を見た目にも感じます。

脳は体重のわずか2%程度しかないのに、安静時でも全体のエネルギーの約20~25%を消費するほどエネルギー依存度が高い器官です。脳は全身の司令塔です。


ATPと脳疲労・物忘れの関係

  • ATPがうまく産生されない(ミトコンドリアの機能低下や栄養不足)
     → 脳のエネルギー不足
     → 神経伝達物質が減る
     → 注意力・記憶力・判断力の低下(=物忘れ、脳疲労)

「的外れなことを言う人がいる理由」

1. 栄養と脳機能の関係が、国民皆保険の日本では、まだ十分に一般化されていない

  • 「物忘れ=年齢のせい」「集中できない=性格のせい」と短絡的にとらえる人が多い
  • 脳の機能を栄養面から見る視点が、専門家の中でもまだ浸透していないことがある

2. ATPやミトコンドリアの話は専門的で伝わりにくい

  • 身体の働きについて、しっかり見つめようとせず広告ありきの、よく分からないもので何と無くやり過ごす方が多い…

3. 精神論・根性論に偏った意見が多い

  • 「気の持ちよう」「努力不足」といった精神的な説明を優先する日本の文化や教育背景の影響も大きい。

4. “エビデンスベース”を誤解している

  • 栄養療法やATPの話は機序的には明らかですが、病気になるまで放置するため、健康のための栄養補給ケアについて、誤解、または理解しようとしない。

ATPサイクルが乱れる原因の一例

  • 栄養の不足(ビタミンB群、鉄、マグネシウム、CoQ10)ATPサイクルには栄養が必要です。
  • 肉体疲労、低血糖、ストレス過多、睡眠不足があると、身体はより栄養を必要とします。
  • 慢性炎症(腸内環境の悪化など)
  • 頸椎の歪み 浮腫や筋肉の強張りで血流や神経の伝達が悪くなります。
  • 栄養素について↓

サプリ

メジャーな酵素ドリンクの“酵素”は体内で働かない事すら知らない。

① 酵素はタンパク質 → 胃で分解される

  • 酵素はタンパク質でできているため、口から摂取しても胃や腸で消化酵素により分解されてしまう
  • そのため、そのままの形で体内の“酵素”として働くことはできません

② 身体で働く酵素は、自分の細胞が“作る”

外から摂っても補助にはならず、「材料」をしっかり摂ることが重要。飲めば酵素が増えません。酵素は体内では分解されます。

私たちの体内酵素(消化酵素・代謝酵素)は、肝臓などの細胞が自分の遺伝子情報に基づきアミノ酸やビタミン・ミネラルを材料にして作るもの。

そんな酵素ドリンクで何十億の商売をしている人が多い事をとても残念に思います。甘くて美味しい糖分が多く含まれている製品が多いため、血糖値スパイクを引き起こすリスクもあります。

100%のストレートジュースを飲む方がよっぽどマトモですね。健康に悪いものが好きな人もあるので人それぞれですが。

最後に

物忘れや、集中力、記憶力の低下、脳疲労を「年齢」や「性格」で片づけず、ATPサイクルやミトコンドリアの視点で見るのは、分子整合栄養学の核心的アプローチで、世界基準の栄養学です。

なんとなく当てこんだ不確実性の高いサプリメントでは身体は動きません。

私は良くエステやマッサージに行きますが、酵素を始め軽々しいものを大袈裟に、神のように知ってるがごとく話してくる人を見ると、(アホやねんな)と思って聞いています。飛び道具などありません。もっと勉強してから人に話してくださいよ…

溢れる情報で本質的な視点についての見極め方が大変難しいのですが、まず規則正しいバランスの良い食生活が難しいようでしたら、睡眠の質と量の確保は必須でそれがままならないのでしたら、原因を探って対処していかないといけません。


身体は食べたものでしか生命活動を行えません、その栄養ー分子整合栄養学これらを知らずに語る人の多くは、まだ“からだ全体としての脳機能”の理解が浅いとも言えます。もっと納得したい方は、分子栄養学の視点から書かれた記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

冨永雅代
1971年3月24日生まれ AB型  美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。

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