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二山 治雄君を観に、白鳥バレエ学園発表会へ【バレエブログ】

こんにちは!エステティシャン 冨永 雅代です!
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今日は、長野のホクト文化ホールに、白鳥バレエ学園の発表会を観に行ってきました。バレエブログになりますので、ご興味の無い方はスルーしてくださいね。

長野までは、大阪から4~5時間かかるので、前日まで迷っていまして・・。

8月に横浜バレエフェスティバルで二山 治雄君(2014ローザンヌコンクール1位)を初めて観たのですが、とにかく驚いたんです。

上手で美しいダンサーに心ときめく事は時折あるのですが、彼は別格というか・・今まで観たどの男性ダンサーよりも、美しいバレエを正確に踊る、高く上がる脚、全てのポジションが決まっていて、上品で、鳥肌が立ち、気持ちが高揚しました。バレエを愛していて、真面目に取り組んでる姿がきちんと伝わってきて、初々しくて心奪われたのでした。

そして、もう1度観たいなと思っていましたら、サンフランシスコバレエ入団が決まり、今月渡米するという情報を聞いて、しばらく日本で観れないのだったら・・と頑張って行くことにしたのでした。

白鳥バレエ学園の発表会は、身内のおまつり色が強くて、最初、ステージに講師全員が並び、マイクで挨拶をする・・という感じでした。それが発表会!と思う人もいれば、舞台と客席の境界線をしっかり引いて舞台芸術を追求するバレエ教室もあります。私はやっぱり後者が好きです。

でも、ここの生徒さんは、練習量が相当多いんだろうなぁと思いました。先生がキッチリ見てらっしゃる感じ。出演者も多かったです。温かいアットホームな雰囲気で、観客もいっぱい。でもバレエ通とかでは無く、近所の年配の方が多いような感じでした。

とてもきれいな子供のバレリーナを2人見つけました!(東真帆ちゃん、滝澤 璃歩ちゃん)

小学生からバレエで生きて行くと決める女子はどこのバレエ教室にもいて、毎日お稽古に明け暮れているのだと思います。
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パンフレットは1200円、二山君のサイン入りは2000円・・・いろんな事をやらされてるんだなぁ・・と。

さて、今日の本題。二山治雄君の踊り『ラ・フィーユ・マル・ガルテ』よりグラン・パ・ド・ドゥ、『ラ・シルフィード』のグラン・パ・ド・ドゥ、コッペリアの中でヴァリエーションを2曲 観る事ができました!1番前で観ていたのですが、あんなに綺麗なアラベスクが上げられて、太ももが高いアチチュード、高く、綺麗なアラセゴンの静止、どんな時も肩が上がったり、首の位置がズレる事は無く、伸びやかでポーズが決まるのは、やっぱり二山君ならでは!

ピルエットのフィニッシュもズレたり、グラついたりしなくて、パッセの状態で更に静止してみせ、伸びて止まる。という難易度の高いことを身体のどこも、ブレずにやってくれて、『わぁ!!』とその度感動するのでした。

しなやかで、山を書くようなジャンプも着地の音が全くしないんです。全てが高いレベルで完成されている。相当センスが良くて、やっぱり練習量なんだろうなと思います。本当に綺麗でした。

そんな、素晴しいダンサーも日本では活躍の場が無く、海外に行かないといけないなんて、とても残念で惜しいと思います。

日本のバレエ人口は世界有数で、ヨーロッパの名だたるコンクール受賞者も必ず日本人がいます。日本人が占めている場合も。テクニックもロシア人は別格として、どこの国にも劣ること無く、勝っているんです。容姿は違いますが。

けれど、大きいお金が出て行くばっかり・・習い事の域を脱するのは狭き門で、(何でもそうかもしれませんが)海外のバレエ団に入って活躍しないと仕事としては成立しない様です。好きだけで美しい子供のバレエとは違い、収入や地位が大人になってからは踊りに表れてきます。

日本にもいくつかバレエ団がありますが、舞台で踊る場数は少ないでしょうし、何かと厳しい様です。とにかくバレエ人口過多、そして上手に踊る人もなんぼでもいてるなぁ、、と。毎年どんどん出てくる様になっています。

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今日の二山君 とても素晴らしかったけれど、疲れは隠せませんでした。検索してみると、相当な練習量で、ローザンヌに出場する際も、学校が終わってから長野のバレエ教室まで何時間かかけて通って、夜中の1時、2時まで練習をして仮眠をとって、学校に向かうという毎日だったそうです。

白鳥バレエも彼の活躍にとても騒いでる感じを受けましたし、ハードなのでしょうね。。
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私の周りにも、コンクール出場&海外に留学する子供を送り迎えしてサポートを続けるママ友はいますが、お稽古が終わるのを待って、車でお弁当を食べさせて帰ってお風呂入って寝るだけの準備をほぼ、毎日やっているようです。

やっぱり子供だから、親のサポートがあってこそ、成り立つのであって、もう大きいけれど、二山君は広報活動等も忙しそうで健康オタクの私は、ちゃんと寝ないと・・栄養のあるもの食べてるのかな・・とか、またまた心配になったのでした。。

今の美しいまま、変わらず活躍して、海外の有名バレエ団でソリストやプリンシパルになって、充実したバレエ人生を送って欲しいなって、切に願う、二山 治雄君は、森下洋子さんの様に、日本を代表する本当に素晴らしいダンサーだと思います。

どんなに逆境でも、本人が強く願い続ければ道は開け、夢は必ず叶うのでしょうね。

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二山君のジャンプの画像です。「すごいでしょう。。」でも生で観ると、心にガツンと入ってきて、全然違います。

この記事を書いた人

冨永雅代
1971年3月24日生まれ AB型  美容歴25年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ&マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。2児(男)の母でもある。

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