こんにちは。エステティシャン冨永雅代です。
少し前までお肌の乾燥で悩んでいたお客様が突然、夏向け商品をお求めになって驚くときがあります。
夏ならまだしも、この現象は主に冬に集中しています。
お話を聞くと、
「敏感肌のはずなのに、最近テカテカするんです。」
「乾燥してる感じはあるのに、アブラ浮きで化粧が崩れるんです。」
などというお答えが返ってきます。
20代まではホルモンの影響で皮脂分泌が活発で当たり前なのですが、30代後半～は、皮脂過剰は普通ありえません。
特に冬は、皮脂が出ないことのほうが悩みになるのに・・。
もともと乾燥肌なのに、冬になって皮脂やテカリが気になり出した。
この不思議な現象の原因とケア方法についてお話します。
乾燥肌なのにオイリー。インナードライとは
年齢肌でべたつく、と聞くと私が真っ先に疑うのが、脂質の代謝に関わるビタミンＢ群の不足。
まずはこちらのチェックをしてみてください。
参考→知らないと怖いビタミンＢ群の不足とお肌・体・心の不調の関係
ただ、”冬”に限って、”もともと乾燥肌”の方が、皮脂過剰で悩んでいる、という場合は、
乾燥の防衛反応として皮脂が出ているのでは、と考えます。
インナードライ、脂性乾燥肌、オイリー敏感肌などと呼ばれている状態です。
具体的な症状
皮脂が出ているだけで、お肌そのものは乾燥状態にあります。
・ベタベタするけど、乾燥したツッパリ感もある。
（乾いた肌の上に油が乗っているだけという感じ）
・鼻や額はべたついても、頬や口元はとても乾燥している。
・ヒリヒリしたり痒みがある
・皮がむける
一方で皮脂が過剰に出るので、脂性肌の症状
・ニキビ、吹き出物ができる
・毛穴が広がる、黒ずむ
も同時に出てきます。
お肌の水分が足りず、皮脂の油分で乾燥を防ごうとする事で、水分と油分のバランスが崩れてしまっています。
皮脂が出ていなくても、敏感肌はテカる
敏感肌の方は、ターンオーバーの乱れも合わさって皮膚が非常に薄くなっている場合が多いです。
皮膚が薄くなると、ピンと張りつめて（乾燥のツッパリ感です）お肌のキメが流れ、平らな状態になることで、ビニールの様なツヤツヤテカテカが生まれます。
赤味を帯びていることもあります。
軽度のうちは、一見キレイなツヤ肌に見えるのですが、お肌は角質を削られて悲鳴を上げています。
こうした現象、つるんとした美肌＝美しい肌と勘違いさせるハーブ系のハードなピーリングを用いたエステの施術もあります。
こういった後先考えない施術の流行は見ていて恐ろしいです。取り去る系のケアはくれぐれもご注意ください。
美容に関心が高く、過剰なまでに色んなお化粧品を試したり、様々なエステに熱心にトライする方ほど、敏感テカリ肌に陥りやすい傾向があります。
サッパリケアは絶対ＮＧ！
乾燥からくる皮脂過剰、角質の削り過ぎによるテカリ、どちらも、必要なのはお肌にうるおいを与えることで、決して取り去ることではありません。
皮脂過剰なお肌は、水分を補ってバランスを取る必要があります。
参考→『保水』でお肌内部の水切れを防ぎましょう。『保湿』だけでは乾燥します。
ここで、乾燥が原因だから、と油分の保湿クリームを使うと、表面だけがいっそうギトギトになります。
必要なのは水分であることに注意して下さい。
敏感になってしまったお肌は、時間はかかりますが、失われた角質層をじっくり時間をかけて育て、健康なお肌にもどさなくてはいけません。
参考→お肌の薄さ、限界になる前に。角質層を育てて敏感肌克服！
お肌が育つには3ケ月以上、生まれかわるには1年くらいかかります。
スキンケアを次々変えるのは止めて、信頼できるものをじっくり継続して下さい。
さいごに
乾燥とテカリが合わせて出てしまったら、本当にどうしたらいいか混乱しますよね。
お肌は本当に複雑で、環境や体質によって、思いもよらない動きをします。
手に負えなくなってしまった肌トラブルは、間違ったセルフケアで悪化させる前に、ぜひ私にご相談下さい。
この記事を書いた人
-
１９７１年3月２４日生まれ ＡＢ型 美容歴2５年、大阪本町のフェイシャル専門サロン エステティックトミナガ オーナーエステティシャン。一人ひとりのお肌に向き合い最適なアドバイスとケアを行う、オーダメイドスタイルを追求。お客様のお肌に触れてきた経験から培った、実践的な美容情報を発信。インターネットショップ エクレイズムにて、オリジナル化粧品を販売。エステ＆マッサージ、クラシックバレエと牛肉をこよなく愛する。２児（男）の母でもある。
→詳しいプロフィールはこちら
最近の投稿
新着情報2024年4月9日ナイトゲル 初回お試し価格キャンペーン NEW
新着情報2024年3月22日義理人情が欠落した世の中で。- 新着情報2024年3月13日Instagramフォローお願いします。
新着情報2024年3月7日シミを刺激してはいけません